(図書)セラピスト Silence in Psychotherapy 最相葉月
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(2014.02.07)
第九章 回復の悲しみ
河合隼雄は・・・・公表できないほど重いクライエントを受け持って・・・・・・
治ったからと言って喜んではいけない・・・・必ずもう一つの面がある・・・・・
人間の心の底に存在のかなしみってあるんではないか
自殺のリスクが高まる
河合がどれだけ分析を続けてもなかなか症状が改善しない・・・・・・
「・・・・・・私はここに治してもらうために来ているのではありません」
・・・・私の態度を柔軟にしていないと・・・・「ユング心理学と仏教」
セラピストに・・・・力がない場合は、箱庭療法を行うのはむずかしいー。
村上春樹は・・・・「臨床家は日常的に人の魂の奥底」に降りていきます。・・・・「考える人2013年夏号」
カウンセリングを・・受けないという判断もありうる
・・・「深い」心理療法を行うことは、きわめて危険に満ちている・・・・
一回の面接あたり1万円という費用も、人ひとりの人生を背負うことの責任の重さを考えれば、・・・・高くもないように思われた。
・・・・・あるセラピストのところへいくと、クライエントがみんな同じようになっている・・・・・
・・・人が潜在的にもつ力のすばらしさを伝えたい。
あとがき
中井久夫「言葉によって・・・物語をつくることで人は安住する。しかし、振り回され、身動きさせなくなのもまた言葉・・・・」
箱庭療法や風景構成法は日本で発展した
神田橋條治「気分屋的生き方をすると気分が安定する」
カウンセリングが日本に持ち込まれて65年。
心の声に耳を傾けるとはどういうことかという問いのもと、・・・・歩いてきた歴史である。
沈黙に耳を澄まし、クライエントから再び言葉が生まれるまで待ち続ける。
最相葉月 映画「ココニイルコト」原案
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=57632