精神障害者の自立をどう支えるか?1。精神保健福祉普及啓発研究会編。へるす出版(2006)
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(2013.10.15)
一覧に戻る1統合失調症
初発症状:理由なく休む、自宅にこもる。急性期症状:幻覚・妄想。怒りっぽくなる。
慢性期の症状:感情の反応が鈍くなる。怠けているのように見えてしまう。自宅に閉居。
治療は薬。作業療法、デイケアによって社会性と対人関係の改善を目標とする。保健所、小規模作業所、授産施設、福祉事務所との連携が必要。
2気分障害
気分が沈んだり、ハイになったりする。
うつ病:深刻な気分の落ち込み。ストレスが原因。じっくり話を聞く。
双極性感情障害:うつ状態と躁状態がみられる。繰り返すと、相当の社会的なハンディキャップを背負うことがある。
3薬物・アルコール依存症
薬物をどうしても止めることが出来ない状態(薬物探索行動)。少量分散摂取、持続深酩酊摂取。退薬徴候。自殺率が高い。治療:心理教育、お酒に近づかない行動、断酒会の利用。再発の予防が目標。
4ストレス関連障害
パニック発作、場所や物に対する怖さ、人前での緊張、確認行為、PTSD、記憶を失う、身体症状が続く、心身症。出来るのであれば、ストレスの除去。個人の反応性をみる。自律訓練法。
5器質性精神障害
アルツハイマー病:アミロイド仮説。記憶障害、もの盗られ妄想。麻痺がないのに動作がしづらくなる。
血管性認知症:感情失禁。予防として、高血圧、高脂血症、糖尿病の治療。
せん妄:治る。注意力などの程度が変化する。数ヶ月続くこともある。
6てんかん
全身のけいれんを慢性に繰り返す。身体の一部のけいれんを慢性に繰り返す。けいれんはないが、意識がなくなることを慢性に繰り返す。光る点がみえたり、ものがゆがんでみえたりすることが慢性に繰り返す。治療:薬などで発作をなくすこと。発作にて怪我することを防止するために上腕をしっかり抱きかかえて歩く、発作中は舌を噛むことを防ぐ行為は窒息の危険があるのでやらない。