老年内科とは
人は年齢とともに体に様々な場所で不調が出てきやすくなってきます。
そうした加齢に伴う変化を加味して診療を行う専門の診療科が老年内科です。
加齢によって現れてくる症状は様々ですが、
当院では認知症の方とそのご家族の方のサポートに力をいれております。

当院は、和歌山市認知症初期集中支援チームに属しています
医療保健福祉に関する国家資格及び認知症ケアや在宅ケアの実務・相談経験のある専門職2名以上と専門医1名の計3名以上の専門職で構成されたチーム員が、家族の訴え等により、認知症が疑われる人や認知症の人及び家族を訪問し、初期の支援を行い、自立生活のサポートを行います。(和歌山市と和歌山市医師会の事業)
40歳以上で、認知症の方や認知症が疑われる在宅の方で次のような状況にある方で
- 認知症の診断を受けていない、または治療を中断している
- 医療サービスや介護サービスを利用していない
- 何らかのサービスを利用しているが、認知症による症状が強く、どのように対応してよいか悩む、困っている
などといった方が対象になります。相談窓口はお近くの和歌山市地域包括支援センターです。
認知症について
最近物忘れがひどい、急に人が変わったように感情的になるなど、
もしかしたら認知症なのでは?と心配されている方は、ご相談ください。
当院では、認知症の評価・治療はもちろんですが、認知症の診断ケアマネージャーさんを中心に、
介護・医療・保健・福祉関係者と連携して認知症のサポートを行い、
ご本人・ご家族の方々の心の安定に協力できればと思います。
下記の症状があれば、早めにご相談ください

- 新しいことが覚えにくい。
- 同じ質問を繰り返えす。
- 置き忘れがある。
- 約束を忘れる。
- 火の消し忘れがある。
- お金の計算が難しくなっている。
- 道に迷い、危険なことがある。
- 目で見たものの名前が出にくい。
- 日用品の使い方が分からない。
- 服のボタンが合わせにくい。
- 会話の中で言葉が出にくい。
- 読み、書きで間違うことがある。
- 順序立てて何かをすることが難しい。
認知症の治療とご家族の心のケア
介護保険サービスを利用し、家に閉じこもりがちにならないことが一番です。治療に際し、介護保険施設スタッフのご意見は大切だと考えています。4種類ある認知症の進行を抑制するお薬の提案も致します。介護負担は2種類あります。一つは、御家族自身の疲れであり、休養などで対応することが良いと思われます。もう一つは認知症の症状の影響するもので、認知症の知識をもって疾患別(アルツハイマー型、血管性、レビー小体型など)にケアを行うことが必要かと考えています。
認知症の方の財産管理のご不安には、成年後見制度への対応もさせていただきます。
ケアマネージャーさん、地域包括支援センターをはじめ、介護に関わる全てのスタッフの方々とともに、また、初期集中支援チームという形で、認知症の方やご家族の心の安定に当院が協力できればと思っています。
