精神科おくむらクリニックの診療方針policy
少しずつお話をお聞きした上で、すでに出来ている良い考えや行動の確認を繰り返します。
周囲の助けに目を向け、ご本人の了解があれば、ご家族ともお話を聞かせていただきます。
ストレスへの対応として、変えないもしくは、変えたほうが良いかの選択を時間をかけて分けていきます。
変えたほうが良いことに対しては、これまで、ご自身がどのような対応をしてきたかを振り返り、
どのような考えを持ち、行動をとれば、対人関係などが楽になるのかを一緒に探します。
例えば、マウンティングだけではなく、考えの深さや幅を持つことに繋がれば幸いです。
重度の認知症や知的障害の方で、言葉での対応が難しい場合は、安心していただける態度で、接していきます。
薬の必要性は医師が慎重に判断します。
ストレスチェック制度の
面接指導対応
2015年12月からスタートしたストレスチェック制度の面接指導を下記メンタルヘルス関連企業と契約して、ストレス要因(人間関係、業務内容等)別対応を、勤められている方の意向に合わせて助言しています。
総務省統計データ利活用センター産業医もしております。
- 株式会社フィスメック
- 株式会社アセットジャパン
- 株式会社 保健同人社
こんな時、ご相談ください。
頑張ればなんとかなる、他の人と違うのは自分がおかしいからだ。
そんな風に何とかしようと我慢して、調子を崩したり悪化する方が多くいらっしゃいます。
ひとりで悩まず、まずは気軽に相談してください。
- 寝つけない。眠ってもすぐ目がさめる。
- 自分自身が自分だけのものではない感覚がある。
- 楽しさを感じない。
- 自分を責めてしまう。
- 最近いらいらして怒りっぽい。
- 対人関係が苦手。
- 人に迷惑をかけてしまうくらいのお酒の飲み方が続いている。
- 何かを失った後の悲しみの感情が長く続く。
- 緊張や不安が強い。
- 気分が沈む、寂しい。
- 何かをする気持ちになれない、迷いが生じる。
- 良い考えが頭に浮かばない。
- 最近いらいらして怒りっぽい。
- 物忘れが気になる。
- 体の検査では異常ないと言われているが、疲れやすい、動悸、息苦しさがある。
- 怖さのコントロールが出来ない。
精神科の主な対象疾患
うつ病・双極性障害
- 気分が重い
- 何にも興味がわかない
- 過度の自尊心
うつ病は主に「心理的ストレス」、「脳内の変化」、「体質」によって引き起こされるものだと言われています。うつ病は、気分が落ち込み、何に対しても興味がわかない状態が続くという心の不調だけではなく、疲労感や頭痛、睡眠障害など身体への不調も現れます。
また、うつ状態に加え、うつ状態とは対極のテンションの高い躁状態を繰り返す慢性の病気を双極性障害と言います。
不眠症
- 寝つきが悪い
- 夜中何度も目が覚める
- 寝ても疲れがとれない
不眠症とは、必要に応じて十分な睡眠がとれず、日中に疲労感や倦怠感、注意力の散漫や意欲低下などの不調を引き起こす睡眠障害で、寝つきの悪い「入眠障害」、夜中に何度も目が覚める「中途覚醒」、早朝に目が覚める「早朝覚醒」、睡眠時間はとれていても、眠った気がしない「熟眠障害」の4つの性質に分類されます。
不眠の誘因には、心理的ストレス、心身の病気、薬の副作用などがあり、それぞれの原因に応じた対処が必要です。
パニック障害
- 強い恐怖感や不快感
- めまい、ふらつき、吐き気
- 窒息感や死への恐怖
パニック障害は、突然動悸や息切れ、めまいなどの身体の異常に加え、強い恐怖感や不安に襲われる病気です。このような発作をパニック発作と呼び、パニック発作が繰り返し生じることで、発作に襲われることの不安に対する「予期不安」や恐怖や不安を誘発するため、大勢の人がいる場所を避けてしまう「広場恐怖」を感じるようになり、日常生活にも支障を来すようになってしまいます。適切な治療を受けず、放置しているとうつ病を引き起こす可能性もあります。
社交不安障害
- 緊張すると手が震える
- 人前に立つと不安になる
- 人に見られていると思う
失敗できない状況や人前に立つと強い不安や恐怖感に襲われ、身体の震えや動悸、息切れなどを引き起こす病気です。
緊張は誰にでもあるものですが、ほとんどの人は経験を積むにつれ自然に振舞えるようになっていきます。しかし、社交不安障害の場合は緊張が徐々にエスカレートしていき、日常生活や社会生活に支障を来すようになります。医師の診断を受けずに放っておくと、うつ病を引き起こす恐れもあるため、早めに受診しましょう。
強迫性障害
- 何度も同じ行動を繰り返す
- 過剰なほど潔癖
- 戸締りなどを過剰に確認する
強迫性障害とは、不安や恐怖感を抑えるために無意味な行為を何度も繰り返してしまう病気です。戸締りを確認したくなったり、手を洗った後の汚れが気になったりする経験は誰にでもあることですが、強迫性障害の場合は徐々にエスカレートしていき、無意味なこととわかっていてもやめられず、不安や恐怖感が膨らんでいき、安心感が得られるまで過剰なほど何度も同じ行動を繰り返してしまいます。日常生活に支障を来す状態にまでなることもあるため、早めの対処が必要です。
統合失調症
- 幻覚や幻聴に襲われる
- 感情や意欲がわかない
- 物事の段取りができない
統合失調症を引き起こす明確な原因はわかっていませんが、遺伝的体質と環境要因が複雑に重なりあって発病すると言われています。統合失調症には主に、幻覚や妄想などを引き起こす「陽性症状」、感情や意欲、他者への興味などを失う「陰性症状」、問題解決能力や記憶力などが低下してしまう「認知障害」の3つの症状に分類されます。これらの症状は再発により慢性化してしまうと社会生活に支障を来すこともあります。
大人のADHD
- ケアレスミスが多い
- 落ち着きがない
- 失言をしてしまう
ADHDは、発達障害の一種で主に、集中力が続かず注意力が散漫になる「不注意」、落ち着きがなく行動をコントロールできない「多動性」、感情を抑えられず我慢ができない「衝動性」の3つに分類されています。発達障害は生まれつきの障害で、成長と共に落ち着くと言われていましたが、大人になっても症状が続く人や大人になってから自覚する人も多くなってきており、近年では「大人のADHD」が多く見られています。
広汎性発達障害
- 人との適切な距離をはかれない
- 一方的で会話が成立しない
- 相手の感情を汲みとれない
広汎性発達障害とは、自閉症やアスペルガー症候群などの特定不能の広汎性発達障害を含む総称です。広汎性発達障害は、コミュニケーションがうまくいかず周囲となじめず孤立してしまうことや、独自の強いこだわりによって社会適応が困難になってしまうことがあります。また、パターン化した行動しかとれず臨機応変に対応ができないため、何か想定外のことが起きた場合、パニックになってしまい社会生活に支障を来すこともあります。
認知症
- 物忘れが多くなる
- 理解力や判断力の低下
- 怒りっぽくなる
認知症とは認知障害のことで、記憶力や理解力、判断力などが障害を受け、日常生活や社会生活に支障を来す状態のことをいいます。認知症を引き起こす原因は様々で、発症の過程によって「アルツハイマー型認知症」、「脳血管性認知症」、「レビー小体型認知症」の3つのタイプに分類されます。
認知症の早期発見・早期治療は大変重要です。何か心当たりがあれば早めに受診することをお勧めします。
訪問診療について
心のケアが必要な状態の認知症、せん妄、末期がん、頭部外傷後、脳卒中後、
整形外科疾患、神経筋難病の方で通院が難しい場合に、精神科医が訪問し、
ご本人とその家族と向き合い、病状と介護負担の軽減を目指します。
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以下のようなことでお困りでしたら、
ご相談ください。- 物忘れでお困りの方への診察
- うつ・気分の落ち込みといった症状の方への診察
- ひきこもりなど外出が困難な方への診察
- 妄想、幻覚といった症状の方への診察
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訪問先・エリア
自宅、介護保険施設、精神科のない一般病院、学校へ訪問し、診察します。