認知症の診断基準を踏まえた画像検査に対する考え。
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(2013.09.25)
一覧に戻るアルツハイマー型:海馬の萎縮があれば、診断の根拠が高くなると記載されているため、MRI
/CTの実施は必要かと考えます。脳血流検査は、若年発症の時など、診断精度を上げるために使用します。血管性:3ヶ月以内の脳梗塞、脳出血を認めるとの記載がありますが、認知症発症に特徴的な所見はないです。
レビー小体型:CT/MRIでの海馬の萎縮がない、脳血流検査での後頭葉の血流低下、MIBG心筋シンチでの取り込み低下の3点の記載がありますが、必須項目ではないので、診断精度を上げるための使用となります。
前頭側頭型:前頭葉または側頭葉前部の萎縮あるいは血流低下は必須項目ではないので、診断精度を上げるための使用となります。