(文献)厚労省報道発表資料(平成25年7月12日付)に「BPSDに対する向精神薬使用ガイドライン」がありました。(リンク)
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(2013.08.23)
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厚生労働省HP、平成25年7月12日付報道発表資料
オレンジプランとしての認知症の薬物治療に関するガイドラインの一環として公表されていました。
認知症の89.2%が向精神薬を服用している。BPSDに向精神薬の使用は第一選択とはならない。ことを踏まえ、当院では、下記のような処方(最大量)の使い分けになると思います。
興奮には、メマリーを処方後、保険適応外となりますが、エビリファイ(9mg)、リスパダール(2mg)、セロクエル(100?、糖尿病禁忌)、ジプレキサ(10mg、糖尿病禁忌)。
うつ状態には、レミニール、リバスタッチパッチ、アリセプトのどれかを処方後、パキシルCR(50mg)、ジェイゾロフト(50mg)、デプロメール(100mg)、サインバルタ(40mg、肝障害、腎障害で禁忌)、レメロン(30mg)。
不眠には、レスリン(100mg)、レメロン、テトラミド(30mg)、ロゼレム(8mgデプレメール併用禁忌)、マイスリー(5?)、ルネスタ(2mg)。
私の経験上、不眠に対して、セロクエルとリスパダールを用います。このガイドラインで、ジプレキサ、エビリファイは寝る前に用いないとあるので、一致している面もあるのかなと思います。
私が知らなかったのは、レメロンに食欲改善や不安への効果を想定している、高齢者の難治性うつにアモキサンを挙げていることでした。
大塚製薬様、武田薬品工業様、グラクソ・スミスクライン様、MSD様、情報提供ありがとうございました。